萩原恭次郎詩集 断片

『萩原恭次郎詩集 断片』の複製品を第一回「廻覧会」に出品しました

紫洲書院は、大阪・新今宮で2021年 10/30より開催されている美術展・第一回「廻覧会」に、『萩原恭次郎詩集 断片』の複製品を出品しております。

1931年に出版された本書の著者は、大正後期にダダイスト、アナーキストとして日本の芸術界を牽引した萩原恭次郎。代表作の詩集『死刑宣告』(1925)において大胆なタイポグラフィーや実験的なエディトリアルデザイン、装丁などを凝らしているのに対し、第一線を退いた萩原が著した『断片』は粗末とも言えるほどに極めてシンプルな拵えです。

しかしその質素な装丁が、アナーキストとしての決意や義憤、実存の問題などを集めた剛健な内容を演出しているのも見どころです。

今回の複製品は、東京・立川の国立国文学研究所にてただ一冊のみ一般公開されている初版実物をもとに製作されました。フォントはさまざまな系譜のフォントファミリーから混植し、不足しているタイプは書き起こすなど、労を惜しまずに作成されました。

専用フォント「断片明朝 -Regular」のフォント系譜図。今回の作成に至るまでに、さまざまなソースから情報が提供されたことが分かる(クリックしてpdfをダウンロード)。

萩原自身からの要望で採用された「地券紙」(証書の台紙に使われる型紙の一種)を使用して、当時と変わらない針金平綴じで製本することにより、現在では考えられない開きにくさや、持った際の重厚感、無骨な佇まいが再現されています。現在は『廻覧会』会場の展示スペース「回要う」一階にて公開しており、うれしいことに大変な好評を博しております。

萩原自身からの要望で採用された「地券紙」(証書の台紙に使われる型紙の一種)を使用して、当時と変わらない針金平綴じで製本することにより、現在では考えられない開きにくさや、持った際の重厚感、無骨な佇まいが再現されています。現在は『廻覧会』会場の展示スペース「回要う」一階にて公開しており、うれしいことに大変な好評を博しております。

「廻覧会」での展示が終了次第、紫洲書院の公式ECサイト『ホンノカクレガ』にて販売を予定しております。

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