日本の宇宙開発の未来を支える「応援団長」から熱いエールをいただきました
みなさん、こんにちは! カラッとした暑さの中、今日も頑張って製本をしてきました。予算不足により製本工房にはエアコンがないため、代わりに工事現場や警備などで使われている「空調服」を買ったところ、これが大当たりでした。ほどよい送風が心地よく、もはや私服ローテーションの一部になっております(笑) というわけで、空調服に包まれながら紫洲書院ブログをアップデートしていきます。 前から見ると普通の服ですが、後ろにはファンがついていて着ているとかなり涼しいのです。貧乏スタートアップには欠かせない夏のアイテムです。 ◾️ プレスリリースなるものを書いてみました さて、このほど『新版プロデューサーシップのすすめ』のプレスリリースを書きました。そもそも「プレスリリース」とは、テレビやラジオ、雑誌、新聞などのメディアに対して、ニュースをアピールしたい企業や団体が告知をするというものです。今回は、PR Times という大手のプレスリリースサイトで告知を行いました(リリース本文はこちらから)。 こうしてリリースされた告知がさまざまなメディアに転載・掲載されて、認知度が上がっていくわけですね。なんだか、小学校の運動会で、全校生徒を前にして応援コールを叫んだのを思い出しました。 しかし本当に驚くべきは、なんと今回のプレスリリース、無料なのです。実は PR Times には「スタートアップ・チャレンジ」というベンチャー支援制度があり、これを活用すると会社設立から2年間、最大10回までリリースを無料で打てるのです(審査・制限あり。詳しくはこちらから)。 さて、こうしてSNSでの告知からメディアへの告知まで一通り済みましたが、ネット上の情報ばかりが増えてモノとしての存在感が分かりづらくなりつつあります。そこで、ある人物にPRのご協力をお願いをしてみました。 ◾️ 日本の宇宙産業コミュニティを支える「応援団長」 そう、『新版プロデューサーシップのすすめ』に寄稿してくださった島田先生です! 本書にも解説されている通り、島田先生は「衛星設計コンテスト」の旗振り役として知られ、それまで散在していた宇宙人材をまとめるためのコミュニティを成長させた立役者です。加えて、先生は「UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)」の立ち上げに尽力されたほか「ヒューマンネットワーク高専」という高専関係者の交流コミュニティの顧問を務められており、その高専愛から「高専の応援団長」と呼ばれています。こうしたコミュニティから、日本の宇宙産業・ものづくりの未来を担う若い技術者が次々と輩出されることでしょう。 そんな島田先生から、『新版プロデューサーシップのすすめ』のリリースに寄せた熱いエールをいただきました: 竹本さんのご尽力の結晶、ずっしりと重く、縦書きで読みやすい、素晴らしい出来栄えの新版の出版、誠におめでとうございます。高校生の時に2年連続で衛星設計コンテストに1人でチャレンジ、最終審査会で審査員長特別賞を受賞されたあなたが出版に携われたこと、不思議なご縁で、とても嬉しいことです。6/14の第31回衛星設計コンテスト実行委員会の際に、新版を紹介、紫洲書院の気鋭の社長が衛星設計コンテスト出場経験者であることを報告、大変喜ばれました。衛星設計コンテスト事務局名でTwitter等に新版を紹介下さったことは大変嬉しいことです。 島田一雄 2023年7月13日 実は、紫洲書院代表である私・竹本は、高校生のときに2年連続でこの「衛星設計コンテスト」の最終審査会にお招きいただき、賞をいただきました。このときのご縁もあり、今回、島田先生の原稿を編集することになったときには、とても驚きました。そして今や、彼の手にその書籍が…! こうして見てみると、新たなソフトカバーに包まれた本書からは、現物としての迫力が感じられますね。よく見ると、付箋を貼ってきちんと読んでくださったのが分かり、編集者としては嬉しい限りです。島田先生にお送りいただいたエールに、あらためて大いに励まされたひとコマでした。島田先生、ありがとうございました! タイトル:『新版 プロデューサーシップのすすめ』発売日:2023年6月7日仕様:四六判/418ページISBN:978-4909896100定価:・紙書籍版 1,980円(税込) ・電子版 1,250円(税込), Kindle unlimited ◾️ 写り込んでしまった高専の先端テクノロジー…… しかし、この件はまだ終わりではありませんでした。お送りいただいた数枚の写真のなかに、背景までを写した引きの写真がありました。この画像をよく見てみると… ──お分かりいただけただろうか? 実は画面の左側に、しれっと高性能アンテナが写り込んでいるのです。一見するとポスターにしか見えない、これです。 調べてみると、これは『高専制度創設60周年記念「高専衛星プロジェクトのイベント」』というイベントで配られた、「段ボール八木アンテナ」なるものです。イベントページから作り方の動画も見ることができ、高専生がものの10分ほどで段ボールからアンテナをつくる様子が見られます。 「段ボール八木アンテナ」を作る高専生 人工衛星からの電波を受信する様子(「高専衛星プロジェクト」イベントページより) このアンテナは高知高専生が中心となって開発したもので、「KOSEN-1」衛星から発されたビーコン電波を受け取れることができるそうです。ちなみに「KOSEN-1」とは、10の高専による開発チームが打ち上げた、木星電波観測技術を実証するための人工衛星。つまり、自分たちで打ち上げた人工衛星の電波を、段ボールから作った高性能アンテナで受信してみよう、というプロジェクトなのだそうです。とても10代とは思えない技術力ですね。最近なにかと話題になることの多い高専ですが、そのすごさの一端が見た気がします。 最新の告知によると、今年の第31回衛星設計コンテストの最終審査会は11/25(土)とのこと。コロナ禍も明け、今年からは一部対面での「ハイブリッド開催」となるようです。今年も大胆で新しい宇宙開発のアイデアが集う、素晴らしいイベントになるでしょう。高専生たちの熱量に負けないように、紫洲書院も次なるプロジェクトに向けて気持ちを新たにしました。でもまずは、『新版プロデューサーシップのすすめ』の販促を、地道にコツコツと頑張っていきたいと思います。 島田先生のご活躍は、『新版プロデューサーシップのすすめ』第3章に “Produce 型” の事例として収められています。まだお読みいただいていない方は、是非ともこの機会にお求めください! ◾️ おまけ:島田先生が UNISEC から感謝状を受け取られました! 2023年7月18日に、日本橋三井タワーで「UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)20周年感謝の集い」が開催されました(UNISEC は2つの前身団体をベースとして、2003年にNPO法人として設立)。このイベントで、「衛星設計コンテスト」をはじめとする宇宙開発コミュニティへのご尽力をもって、島田先生が感謝状を受け取られたとのことです! 島田先生、おめでとうございます! UNISEC 20周年の記念T-シャツを着た島田先生と、UNISEC から贈られた感謝状