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	<title>警察学 アーカイブ - 紫洲書院</title>
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	<description>教養を手元に、世界をはるかに。</description>
	<lastBuildDate>Tue, 05 Apr 2022 03:29:46 +0000</lastBuildDate>
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	<title>警察学 アーカイブ - 紫洲書院</title>
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	<item>
		<title>カピバラを軸に、世界の警察を語る。後編：宗教警察・極東型警察</title>
		<link>https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world-3/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[竹本 智志]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 02 May 2020 17:03:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[警察学]]></category>
		<category><![CDATA[イスラム]]></category>
		<category><![CDATA[カピバラ]]></category>
		<category><![CDATA[警察]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://shidzu-shoin.com/?p=7655</guid>

					<description><![CDATA[<p>カピバラと世界の比較警察学シリーズ最終編。宗教警察と日本の警察に注目する。「日本の警察が脱走カピバラを追いかけた事件」の真相がついに明かされる。</p>
<p>投稿 <a href="https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world-3/">カピバラを軸に、世界の警察を語る。後編：宗教警察・極東型警察</a> は <a href="https://shidzu-shoin.com">紫洲書院</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px"><br>Preface</h1>



<p class="has-black-color has-text-color">さて、最終編になって読者の皆様が一体なぜカピバラについて論じているのかを忘れかけた頃、いよいよ「日本の警察が脱走したカピバラを追いかけるのはなぜなのか」という本題に入ろうと思う。 かくいう私も、説明上カピバラはもはや必要ないのではないかと思いはじめつつあるが、ここは初志貫徹を目指そうと思う。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">日本では、犯罪学や犯罪科学という学問自体がアカデミックな分野としてほとんど存在しないと言ってもよいだろう。あったとしても法学や心理学、化学、政治学などの延長として扱われることが多い。そうした意味で、比較警察学は西洋の学問である。ゆえに必然的にそのスコープは西洋に関わりのある国々の警察でほとんど完結する。すなわち英米、ヨーロッパ、およびその旧植民地と共産ブロックが関の山である。しかし近年、近現代に新たに台頭した勢力を含めた比較を行う動きが出てきた。それらとはすなわち、戦後の発展著しいアジアとアラブ諸国の警察である。これらの国々の警察に関する学問的な把握はいまだ発展途上であるが、最終回の今回はこれらのカテゴリーを紹介しよう。</p>



<div style="height:42px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px">1. 宗教警察：「勧善懲悪」の代行者</h1>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2020/05/2014122010207175734_20.jpg" alt=""/><figcaption><meta charset="utf-8">モスクにて、賭博を行った者を鞭打ちに処する宗教者（引用：<a href="https://www.aljazeera.com/indepth/features/2014/12/heavy-hand-religious-police-aceh-2014122071758539966.html">アルジャジーラ</a>）</figcaption></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">比較警察学の中で、宗教警察は異端の存在とされている。しかし、イスラームの警察権力を理解するにおいて、いわゆる「宗教警察」というトピックは比較警察学以外においても重要性を高めていると言えるだろう。近代以降、世界的に宗教の影響が弱まる中で、イスラム教徒の数は順調に増え続けており、2030年には信徒数22億人に達するとされている。科学による「脱魔術化」の流れの中で、イスラーム諸国は「逆魔術化」と呼ばれる流れを経験しているとさえも言われる。ではそのような「逆魔術化」の具現化ともいうべき警察とは何者なのか？</p>



<p class="has-black-color has-text-color">2012年のピュー研究所の報告によると、<b>世界の196ヶ国の9%にあたる17ヶ国が何らかの形の宗教警察組織を運用している</b>とされている (Theodorou, 2012)。イスラム教を背景に持つアラブ諸国だけではなく、仏教の文化を持つアジア太平洋諸国にまで広く分布しているのが印象的である。ここではその代表としてサウジアラビアのイスラム宗教警察について紹介しよう。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2020/05/PF_14.03.24_religiousPolice.jpg" alt=""/><figcaption><meta charset="utf-8">宗教的な警察組織を運営する主要な国々(引用：<a href="https://www.pewresearch.org/fact-tank/2014/03/19/religious-police-found-in-nearly-one-in-ten-countries-worldwide/">ピュー研究所</a>)</figcaption></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">宗教警察がイレギュラーである理由の一つとして、警察の三要素のうちの一つである「警察権力の独占」が必ずしも満たされていないことが挙げられる。例えばサウジアラビアの警察機構は、いわゆる世俗警察と宗教警察の二つに分かれているのだ。世俗警察は歴史的なコンテクストから植民警察に近い性格を帯びており*1、大部分は国内多数派のスンニ派*2から採用され、集権体制のもとで運営されている。国内少数派シーア派に対して強権的であると言われていることも、概ねその性質から納得できるであろう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">その一方で、いわゆる宗教警察は世俗警察と独立して機能する国家機関である。「ムタワ」と呼ばれる宗教警察の正式名称は「勧善懲悪委員会 (Committee for the Promotion of Virtue and the Prevention of Vice)」。こう言っては失礼だが、日本語に訳した途端に、なんだかディストピアSF小説にでも出てきそうな趣の名前になってしまう。勧善懲悪委員会の権限は、コーランやハディースなどの聖典に記された「イスラム法」と呼ばれる宗教法規の解釈に基づいている。それらの宗教法規を、宗教指導者に代わって取り締まるというイメージが正しいだろうか。その活動の根拠は聖典の文字通りの実行もさることながら解釈によるところも多く、必ずしも明文に基づいているわけではないため、具体的な職務は実に多岐にわたる。例えば女性の服装、男性との交友、運転*などの取り締まりなどが有名なところであろう。その他にも、同性愛、売春、薬物乱用などの取り締まりや、食習慣やメディアの検閲など、世俗警察や高等警察の職務も部分的に担っている。またイスラームの祈りの時間に閉店していない商店を処罰したり、バレンタインなどの異教の祭典を取り締まったりなど、その活動は草の根レベルに浸透していると言える。かつてあのバービー人形も「西洋諸国の堕落の象徴」であり、「道徳に対する脅威」であるとして取締りを受けたほどの徹底ぶりだ。これらの活動は、基本的人権の権利を保護する観点から、西洋世界からの批判を受けることも多い。このように、世俗の法規にとらわれず、イスラーム的な生活文化を推奨し、著しい逸脱を取り締まるのが宗教警察という機関の任務であると言える。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">そのような宗教警察であるが、近代化が進むにつれてその権力は徐々に弱まっているとも言われている。かつての宗教警察は、しばしばその刑罰の暴力性が西洋諸国の批判に晒されていた。例えば、イスラーム法に著しく違反したり、宗教警察の警察官を侮辱したりした者に対して、以前は頻繁に公開の鞭打ち刑が課されていた。そのような場合、世俗法による執行と並列して、例えば「懲役１ヶ月と鞭打ち50回」などという風な処罰が一般的であった(例：Reuters, 2014)。しかし、そのような厳しい執行には、近年になって多くの制限が設けられるようになっている。現在では上述のような公開での鞭打ちは禁止され、宗教警察の警察官による即決裁判の権限は剥奪された。2016年に裁可された新しい法律では、「穏便かつ人道的に勧善懲悪を執行する」という文言が活動綱領に追加されたほか、現行犯逮捕や職務質問などのさらに基本的な権限も剥奪される結果となった。現在これらは世俗警察のみに認められ権限であり、宗教的違反の「現行犯」の現場において宗教警察に残された手段は事実上警告と通報のみとなっている。さらには2018年から施行された新法では女性による車の運転が認められることとなり、複雑な現状があるものの現在まで維持されている。近年の大きな流れとして、宗教警察による取り締まりの厳格さは緩和されつつあるようだ。とはいえ、法的拘束力がなくなっただけで、イスラム法は今後もインフォーマルな治安維持の手段として大きな影響力を維持するであろうことは確実である。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">以上の理由から宗教警察が脱走カピバラを捕獲することはまずないだろう。イスラームでは明示的に不浄として忌み嫌われる動物が少ないのも好都合だ。むしろ世俗警察や保健所などのその他の機関を警戒すべきであろう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">宗教警察の三要素：<br>　・正統性：宗教的な訓則の解釈<br>　・構造　：世俗警察とは独立しており、中央集権。ボランティア警官も。<br>　・機能　：宗教的（イスラム的）モラルの実行の監視、礼拝への参加や男女間の伝統など多岐にわたる</p>



<p class="has-black-color has-text-color">*1: サウジアラビアは植民地化された歴史を持たないが、内紛の結果としてサウード家の少数エリートが実権を握ったため、結果として植民警察のような集権・強権構造に収束したとされる<br>*2: 厳密にはスンニ派の中でも厳格な性格を持つ「ワッハーブ派」と呼ばれる宗派</p>



<div style="height:42px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px">2. 極東型警察：理解不能、もしかして理想型?</h1>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2020/05/koban.jpg" alt=""/><figcaption><meta charset="utf-8">新設された一般的な交番の様子。（引用：<a href="https://www.shimintimes.co.jp/news/2019/09/post-6649.php">市民タイムスWEB</a>）</figcaption></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">さて、最後に本シリーズの本題である極東型の警察を紹介しよう。まれに南北朝鮮の警察が含まれる場合もあるが、「極東型」が主に指すのは日本の警察である。場合によっては日本型とされることもある。このような特殊な分類は、何を意味しているのだろうか？</p>



<p class="has-black-color has-text-color">近代日本の警察に関する文献は、江戸時代の時代から始まることが多い。江戸時代においては、封建制にもとづいて人の移動が制限されていたため、主に各藩の士族階級による犯罪の取り締まりと、地元の有力者である庄屋のもとに組織された「五人組」と呼ばれる草の根の連帯責任システムによって治安が維持されていた。しかし、近代化を受けて、四民平等の名の下に身分制が撤廃され、人の移動が自由になると、新たな警察制度が必要となる。また当時の「西洋に追いつけ追い越せ」の流れの中では、殖産興業・富国強兵を成し遂げることは国の存立に関わる急務でもあり、そのためには様々な外圧や内憂に耐えることができる強力な警察機構が必要であった。そのため、日本の警察システムが<b>中央集権型の大陸ヨーロッパ諸国から輸入されることとなった</b>のは自然な選択であったと言えるだろう。日本警察の父と呼ばれる川路利良は、欧州視察の際に見聞を広めたフランスのシステムをもとに警視庁を設立したほか、刑法などもフランスに倣って刷新された。またベルリン警視庁からも警察顧問が招聘され、そのアドバイスにより駐在所・交番制度が確立、1912年までに13,353の駐在所と2,473の交番が設置された (Ames, 1981, 23)。中央集権と偏在を兼ね備えたヨーロッパ型警察の成立である。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">当初の日本警察では現在は存在しない「内務省」と呼ばれる政府機関の影響が強く、犯罪の抑止や治安維持などの日常的なタスクに加えて、大陸ヨーロッパ型の警察と同じく体制の維持に関わる任務も帯びていた。例えば、工場の倉敷や水島などの工場地帯において、盗難や強盗などを取り締まるかたわらで労働問題をに対処したり、大戦中には書物の検閲や思想犯の取り締まりなどを行なったりしていたことが挙げられる。戦後、アメリカGHQは日本における警察権力の弱体化をはかり、内務省とのつながりを一掃して都道府県警と公安委員会のみで構成される分権型の警察に作り変えた。しかし1954年代に新警察法が可決されると、政府の決定を地方警察に反映するための組織として警察庁が新たに設立され、その試みは不完全に終わった。このような歴史的背景を経たためか、<b>日本の警察には集権構造と分権構造のそれぞれの特徴が混じって存在している</b>。例えば、一般的なお巡りさんが地方公務員であるのに対し、県警・府警・道警のトップは警察庁から派遣された国家公務員であるのというのはその影響と言えるだろう。日本の警察に関して、構造的に最も大きな特徴とされるのは、そのような中央集権と偏在の両立である。そして最も特徴的なのが、次に述べるコミュニティーでの警察官の役割であろう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">日本にいた際にはほとんど気に留めなかったが、特に「駐在所: “Chuzaisho”」というシステムは、警察研究において多くの注目を集めている。そしてそれは日本、特に田舎の派出所独特の機能によるらしい。そもそも一般的に「交番」が都市部に作られるのに対して、「派出所」は田舎に設置されるものとして定義されている。都市部ではほとんど見られないので実感がない人も多いかもしれないが、田舎の派出所では住居がすぐそばにあり、泊まり込みの状態で勤務する警官が多い。そしてその特徴から、警官が地域のコミュニティーと深い関わりを持つ場合が多いのだ。例えば、ある文献にて以下のような興味深い報告を発見したので紹介しよう：</p>



<p class="has-black-color has-text-color"><em>『日本の田舎では、警察署の裏手に家族と暮らす“Chuzai-san”と呼ばれる警察官がいる。駐在さんの奥さんも彼の仕事に深く関わり、その二人ともが地域に馴染み、人々の信頼を得ることが求められている。彼らには伝統的にある種の名誉を与えられているため、事故やトラブルに加え、家族や個人の問題に関する様々な相談事を持ちかけられる。（中略） </em><i>“komarigoto sodan”を引き受けることも職務の一部である』(Mawby, 1999, pp. 114-115)</i></p>



<p class="has-black-color has-text-color">普段何気なく使っている言葉が専門用語としてローマ字で表記されているのはなかなか新鮮である。話を戻すと、この報告に書かれているように<b>警察官がインフォーマルなレベルでも地域のコミュニティーの一員となる</b>ことは、確かに特殊であると言えるだろう。一見すると英米型の警察が果たすコミュニティー・ポリスの役割や行政機能(administrative service)に近いようにも思えるが、“Chuzai-san” と “community officers” の間には大きな違いがあるようにも思う。英米の警察がコミュニティー・オフィサーを雇っても、彼らはあくまで「警察と市民」という構図のもとで活動することを期待されるのに対し、駐在さんの場合には「地域の中にたまたま警察官の人もいる」といった感じとでも言おうか、<b>警察官のアイデンティティーがより地域住民に統合されている</b>ということなのだろう。言い換えれば、住民の中でたまたま法的効力をもって確かに問題を解決できる人、という認識である。このような認識があるため、「うちの畑にどこかから脱走してきたカピバラがいるんだけど・・・」といった「困りごと相談」の案件は必然的に派出所、ひいては警察官の家庭に持ち込まれることになる。これこそが本記事シリーズの核心を突く要素であると言えるだろう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">このことを比較警察学の理論として述べ直すと、<b>日本の警察ではフォーマルな治安維持・犯罪の抑制と並んで、インフォーマルな「ソーシャルサービス」が任務の一つとされている</b>、ということになる。交番・駐在所システムに関しては学術論文も多く出されており、コミュニティー・ポリス型の理想と集権化による組織の合理化を両立する手段として注目されている。イギリスを中心に、コミュニティー・ポリスの進化版としてこのシステムをパクることができるのではないか、と画策されているらしい。これが極東型警察の特徴であり、他のモデルから区別される所以である。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">しかしこれらはあくまで西洋の学者の解釈も入っているため、文献には少し怪しいのではないかと思う情報や不可解な見解も混ざっている。まず、日本の警察は他のモデルと違い、インフォーマルな「空気」を整えることによって治安の維持を行なっている・・・らしい。また、先ほどの駐在さんの例にも見られるような、地域の住民とインフォーマルなレベルで良好な関係を築くことは目的ではなく、その「空気」を整えるために必要な手段とする文献もある。確かに日本では気兼ねなく夜道を歩くことができるが、そのような治安の良さや雰囲気というものを全て警察の活動の成果とするのは正しくないように思える。また必ずと言っていいほど力説されるのが「本音と建前」などの文化や儒教、仏教、果ては道教の影響である。確かにコミュニティー・ポリスの役割も、極めれば徳治政治のような感じになりそうであるが、これも日本に暮らしている人にとってもあまりピントくる話ではないと思う。極め付けに、これらの文献には、あらゆる警察官が派出所に泊まり込みで駐在しており、すべからくコミュニティーのご意見番であるべきかのような記述をするものも少なくない。現代日本において、特に都市部では派出所に寝泊りする警官の方がむしろ珍しいのではないだろうか。日本の警察を非日本語話者が深く研究することが難しいのは確かにその通りなのだろうが、どうも理解不能な部分を想像で補っているような雰囲気を感じる。日本の犯罪率の低さがその幻想に拍車をかけているであろうことも想像に難くない。これらの要素を総合して考えると、<b>極東型の警察モデルとは、理想型としての幻想をまとった理解不能のモデル</b>としてまとめることもできるだろう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color"><b>極東型警察の三要素</b>：<br>　・正統性：中央集権による中央省庁の政策反映<br>　・構造　：上に反して、地方でも警察のプレゼンスを保つ<br>　・機能　：ソーシャルサービスに重点</p>



<div style="height:42px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px">3. 結論「なぜ脱走カピバラは追われたのか？」</h1>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2020/05/water-pig.jpg" alt=""/></figure>



<p class="has-black-color has-text-color">比較警察学の観点から述べると、日本の警察のソーシャルサービス重視の性格による影響が大きいだろう。日本で脱走カピバラが逃げおおせるには、その地域の「困りごと」にならないように気をつけなければならない。かといって都市部に出れば保健所などが飛んでくるのは必至である。脱走カピバラにとって日本はもっとも過酷な環境の一つであると言えるだろう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">さて、一度説明してしまえば結論は短いものである。一時の思いつきでカピバラを持ち出したことにより、毎回カピバラに結びつけるに辟易してきたところで、これにてようやく本記事シリーズが完結した。次回は遺伝と犯罪に関係するシリーズに戻り、進化と犯罪の関係について書く予定である。これからは心を入れ替えて少し真面目な記事を書いていこうと思う。ただし、明日の昼ごろにはすでに全く違うことを言っているかもしれないので悪しからず。</p>



<div style="height:42px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<div class="wp-block-coblocks-accordion">
<div class="wp-block-coblocks-accordion-item"><details><summary class="wp-block-coblocks-accordion-item__title">▶︎参考文献</summary><div class="wp-block-coblocks-accordion-item__content">
<ul class="wp-block-list"><li>Ames, W. L. (1981). Police and community in Japan. Univ of California Press.</li><li>BBC. (2016, April 13). Saudi Arabia reins in religious police. BBC News. https://www.bbc.com/news/world-middle-east-36034807</li><li>Boer, M. (2018). Comparative policing from a legal perspective (pp. 76-79). Cheltenham: Edward Elgar Publishing.</li><li>Mawby, R. I. (2013). Policing across the World: Issues for the Twenty-first Century. Routledge.</li><li>Reuters. (2014, August 18). サウジ裁判所、宗教警察への侮辱で女性にむち打ち刑. Reuters. https://jp.reuters.com/article/saudi-arabia-moral-police-idJPKBN0GI0QH20140818</li><li>Theodorou, A. (2014). Religious police found in one-in-ten countries worldwide. Pew Research Center. https://www.pewresearch.org/fact-tank/2014/03/19/religious-police-found-in-nearly-one-in-ten-countries-worldwide/</li></ul>
</div></details></div>
</div>


<p>投稿 <a href="https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world-3/">カピバラを軸に、世界の警察を語る。後編：宗教警察・極東型警察</a> は <a href="https://shidzu-shoin.com">紫洲書院</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>カピバラを軸に、世界の警察を語る。中編：共産・植民警察</title>
		<link>https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[竹本 智志]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 15 Apr 2020 15:30:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[警察学]]></category>
		<category><![CDATA[カピバラ]]></category>
		<category><![CDATA[警察]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://shidzu-shoin.com/?p=7630</guid>

					<description><![CDATA[<p>カピバラと無理やりからめて比較警察学を語るシリーズ第二弾。今回は共産国家と旧植民地の警察の職務や性格、歴史などを紹介する。</p>
<p>投稿 <a href="https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world-2/">カピバラを軸に、世界の警察を語る。中編：共産・植民警察</a> は <a href="https://shidzu-shoin.com">紫洲書院</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px"><br>Preface</h1>



<p class="has-black-color has-text-color">カピバラと無理やりからめて比較警察学を語るシリーズ第二弾。今回は共産国家と旧植民地の警察の職務や性格、歴史などを紹介する。 なぜカピバラが語られているのか不思議に思った方は、まず<a href="https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world/"><span class="has-inline-color has-vivid-cyan-blue-color">前編</span></a>をお読みいただきたい。</p>



<div style="height:41px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px">1. 共産・旧共産型警察：党と愉快な仲間たち</h1>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2020/04/Militia_18.jpg" alt=""/></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">共産体制のもとの警察と聞いて、何が想像されるだろうか？おそらくチェーカーやKGBなどの秘密警察が行った粛清のイメージが強いのではないだろう。基本的に共産型の警察はヨーロッパの警察機構との共通点が多く、中央の憲兵と地方警察との間で職務が分担されていたと言われている。そのため、ヨーロッパ型の警察として分類できるのではないかという意見も多いが、ここではあえて旧説に従い、ソ連と中国に注目して共産型の警察を紹介しよう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">ソ連や中国をはじめとする共産圏の警察の特徴は、何をおいても政府や党とのつながりが強いことだ。特にソ連では共産党内から警察官を多くリクルートしていたため、共産党の意向が警察の仕事内容に大きく反映される特徴が強いと言える。そのため、憲法の上では独立しているはずである政府と警察との間の分権は、存在しなかったと言える(Solomon, 1987, p.72)。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">しかしソ連と中国との間には、歴史的なコンテクストからして多くの相違点があり、警察のあり方にもそれが反映されている。ここにいくつか例を挙げよう。第一に、警官の武装の程度における差である。ソ連では共産党内と並んで軍から多くの警察官を採用していたため、警察官の階級も軍と互換性があり、全ての警官は常に銃を携帯していた。これに対して中国の警官は、伝統的に警察の大部分が非武装である。この違いから、両国の警察の職務内容の違いへと辿ることができる。すなわち、ソ連警察ではカウンター・インテリジェンス*など、政府の安定を保証することが多く占めたのに対し、中国ではパスポートや戸籍の管理、出生・死亡証明の発行などの行政職務が多く含まれたの。さらに、この職務内容の違いから、歴史的コンテクストを遡ることができる。初期のソヴィエトでは、国の総人口と比較して圧倒的な少数エリートであるボリシェビキが国政を担っていた。そのため、ボリシェビキ主導の体制を維持するためには、数で勝る大衆をうまくコントロールする必要があった。対して初期の中国ではマス・ラインと呼ばれるボトムアップ型の政策決定が執り行われていたため、すでに地方の農民層の後ろ盾が得られていた。これらのバックグラウンドの違いが、警察の職務や性格に違いを与えているのだ。このように考えると、それぞれの国の警察の特徴が浮き彫りになって面白い。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">しかし、共産国家の警察はこうだ、と一括りにして語ることはできない。いずれの国の警察においても、最初に述べた通り共産党の影響や世界情勢が必ずと言って良いほど影響する。そのため、党の方針が変わるたびに警察の性格もコロコロと様変わりするのだ。ロシアでは最初、レーニンの指揮のもとに警察権の一部が工場組合に委譲され、民間自治の性格を帯びた警察が理想とされた。しかしその後スターリンにより集権化され、チェーカーと呼ばれる事実上の中央秘密警察（KGBの前身）の権限が大幅に強化される。しかしフルシチョフ政権では一転してドゥルジーナ志願警察部隊と呼ばれるボランティア警察が創設され、再び民間自治の推進と分権化が進められた。その後ロシア連邦となって共産イデオロギーこそ失われたものの、基本的な体質は受け継がれ、2011年の警察改革を経て集権化へと向かっている。一方の中国でも、マス・ラインの影響下で民間自治型であった警察は、大躍進政策や文化大革命を経て、共産党による中央集権化の性格を大幅に強めた。その後はさらに資本主義経済の導入もあいまって警察の職務内容も高度なものとなり、集権的な組織内での分業が推し進められており、今では治安維持のために準軍事組織として編成された、通称「武警」という部隊が影響力を持っている。異常を踏まえて、共産・旧共産国家の警察は政治からの影響を強く受けるため、今後の国家の方針や世界情勢によって大きく変化していくと予想される。警察をウォッチすることにより、政治戦略が垣間見えるかもしれない。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">以上を踏まえて、脱走したカピバラが逃げおおせる希望は、残念ながら少ないと言える。何せソ連の警官は武装しており、中国の警官は行政職務の一環として本気で捕まえに来るのだろうから。いっそのこと共産党の一員となるのも手かもしれない。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">共産・旧共産型警察の三要素：<br>・正統性：政府・党との強い関係、（特に初期は）市民の影響が強い<br>・構造　：ロシアでは武装傾向が強い<br>・機能　：政治的目的と行政職務が多い</p>



<p class="has-black-color has-text-color">＊カウンター・インテリジェンス：防諜活動。他国や反体制派のスパイ活動を無力化し、秘密情報が漏れないように監視する活動一般。</p>



<div style="height:41px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px">2. &nbsp;植民地型警察：日の沈まない帝国の何でも屋</h1>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2020/04/indian-police-hong-kong-pre-1911-color-min.jpg" alt=""/></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">ヨーロッパ人がアジアやアフリカ諸地域に植民した際に、当然ながら現地の治安を維持するための法律が必要になった。その場合には、本国の法律の大部分を引き継いだり、あるいは他のヨーロッパ諸国をモデルとして現地の法律を制定したりするのが通例である。しかし、警察システムはその中でも数少ない例外であったと言える。すなわち警察が治安を維持したり犯罪を取り締まったりする目的は、主に植民したヨーロッパ人の権利を保護するためであり、彼らの安全を脅かさないかぎり現地住民には基本的に無関心であったからだ。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">これを踏まえて、旧植民地型の警察は大きく分けて二種類に分けられる。一つはポルトガルのように本国の警察システムをそっくりそのまま移植した場合であり、その場合にはそれは大陸ヨーロッパ型の警察として解釈できる。そしてもう一つは、イギリスのように独自の統治機構のもとで発達した警察機構である。ここでは主に英国式の植民地警察に注目して紹介しよう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">イギリスの対外進出は、イギリス本国からほど近いアイルランドから始まった。アイルランドはイギリスとは異なる宗教的・人種的バックグラウンドを持っており、古くは16世紀から独立をかけてイギリスと対峙してきた。広く知られている通り、アイルランドには今でも独立を目論むIRAという組織がある。しかしながらイギリスの影響は強く、アイルランドでは「同意のもとの統治」とはかけ離れた、イギリスによる一種の植民地支配とも言える状態が続いてきたと言える。先の記事で紹介した通り、イギリスの警察は地域住民の同意を得て行う「コミュニティー・ポリス」としての側面が強いため、「住民の同意なき警察システム」が手探りで開発されることとなった。これが大英帝国式の植民警察の発祥と言われている。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">大英帝国全盛の時代に突入すると、アイルランドで培われたノウハウが広く応用されることとなった。しかし新たな植民地ではいくつもの問題があった。まず、「日の沈まない帝国」とも言われた大英帝国はとにかく広い。イギリス本国と比較すると、インドは13倍以上、ナイジェリアは4倍近くの広大な土地を持っている。そのため、イギリス中央政府だけでは管理しきれず、分権化が進められた。そうして現地の政府の管轄下に置かれた警察は、植民地省から派遣された官僚が仕切る役所の手続きなども多く担うようになった。次に、そのようにして少数の植民ヨーロッパ人が現地人を支配するためには、軍との連携が欠かせない。そのため、警察官は必ずしも武装はしていないものの、兵士としての転属も可能とされ、地方警察のトップである監察総監(inspector general)には軍の階級(准将相当)が与えられた。また犯罪の取締りに限らず、政治・社会運動が勢いをつけると、広い意味での治安維持が必要となってくる。大英帝国後期にインド独立運動やホンコンの共産主義運動が勢力をました際には、この対応も警察が主導した。イギリスの植民地警察はまさに何でも屋である。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">しかし、イギリス人の保護に関する職務を何でもこなす一方で、現地住民に対する態度はまさに「us versus them」の構図を絵に描いたような強権であったと言える。本国のコミュニティー・ポリス政策とは反対に、警察は現地コミュニティーとのつながりを可能な限り排除するように取り計らった。警察官は階級に応じて現地からも採用されたが、現地住民との関係を断つために、本人と関わりのない地域や、あるいは別の植民地への着任を原則とした。上の香港警察の画像においても、インド人警官のみが銃を携帯しているのが分かるだろう。そのため、警察は基本的に地域のことには関心がなく、積極的に介入することは少なかった。皮肉にもこのことはコミュニティー・ポリスの究極の形ともいえる現地住民からなる自警団の活動を黙認する結果となった。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">植民地時代の警察の特徴もさることながら、当時の影響が旧植民地の独立を経てもなお健在であることは興味深い。独立の直前、政情が不安定化するにつれて、イギリスを含む宗主国は警察官を増員し、武装を強化し、軍との連携をさらに強めた。これにより警察の強権的な性格が強まったのは容易に想像できる。しかし、独立後の混乱の中、これをなんとかして安定化させようと目論む新政府にとっても、そのような強権的な警察は有用に思えたのだ。その結果、インドなどでは、階級制度などが変わっただけで、リクルートのシステムや警察と住民との間の関係、警察のタスクなどはいまだに変わっていないのが実情である。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">さて脱走したカピバラは、警察の無関心に助けられて幸運にも容易に逃げ切れるであろう。しかし間違っても植民したヨーロッパ人に噛み付いたりしないことだ。一度敵とみなされれば、何をされるか分からない。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">旧植民地型警察の三要素：<br>・正統性：宗主国の覇権<br>・構造：　宗主国が取りまとめるが、一部分権化されており、軍との強い結びつき<br>・機能：　治安維持が主だが、行政職務なども幅広く行う</p>



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<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px">3. まとめ</h1>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2020/04/zoo-711050_1920-min.jpg" alt=""/></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">今回紹介した共産型・植民地型警察は、<a href="https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world/"><span class="has-inline-color has-vivid-cyan-blue-color">前編</span></a>で紹介したアングロ・アメリカ型警察や大陸ヨーロッパ型警察から何らかの影響を受けた派生型と言える。職務内容や歴史的コンテクストは異なるが、一言で言えば共産型警察は党の手先、植民警察は宗主国の手先である。しかしこれらの警察はそれぞれの国の歴史的コンテクストや動向を反映している点で、比較警察学の格好のテーマであると言えるだろう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">本当ならここで極東型（日本型）警察と宗教警察について言及するつもりであったが、意外にも長くなってしまったので次回に譲ろうと思う。次回、ついになぜ日本の警察がカピバラを追うのかという宿題が解決されるのでお楽しみに。</p>



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<div class="wp-block-coblocks-accordion">
<div class="wp-block-coblocks-accordion-item"><details><summary class="wp-block-coblocks-accordion-item__title">▶︎参考文献</summary><div class="wp-block-coblocks-accordion-item__content">
<ul class="wp-block-list"><li>Mawby, R. I. (2013).&nbsp;Policing across the World: Issues for the Twenty-first Century. Routledge.</li></ul>
</div></details></div>
</div>


<p>投稿 <a href="https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world-2/">カピバラを軸に、世界の警察を語る。中編：共産・植民警察</a> は <a href="https://shidzu-shoin.com">紫洲書院</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>カピバラを軸に、世界の警察を語る。前編：英米・ヨーロッパ型警察</title>
		<link>https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[竹本 智志]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 02 Nov 2019 16:10:19 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[警察学]]></category>
		<category><![CDATA[カピバラ]]></category>
		<category><![CDATA[国民性]]></category>
		<category><![CDATA[警察]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://shidzushoin.kagoyacloud.com/?p=1523</guid>

					<description><![CDATA[<p>日本の警察はなぜカピバラを追うのか？カピバラを軸に世界の警察を語る史上初の試み!?</p>
<p>投稿 <a href="https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world/">カピバラを軸に、世界の警察を語る。前編：英米・ヨーロッパ型警察</a> は <a href="https://shidzu-shoin.com">紫洲書院</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px"><br><br>1. 警察の「お国柄」</h1>



<p class="has-black-color has-text-color">警察に対する人々の印象は世界でも様々だ。一般的には犯罪の防止や捜査、取り締まりなどが警察の仕事であると思われているであろうが、必ずしもそうではない。先日twitterにこんなつぶやきが投稿された：</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/elementor/thumbs/tw-og4qfb0k4jqs70s5my8e7g4zz1aab3vsqt43sgk0ti.jpg" alt="脱走カピバラのツイート" title="tw"/></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">脱走したカピバラの警察官による捕獲に協力した人のツイート（出典：<a href="https://togetter.com/li/1421287"><span class="has-inline-color has-vivid-cyan-blue-color">togetter</span></a>）</p>



<p class="has-black-color has-text-color">なんともインパクトが強く、お堅い警察関連のトピックにしては不意打ちのようなツイートだ。公共交通機関の中で笑いをこらえるのに苦労したのが思い出される。日本を含む国々では、このような動物保護のリクエストも警察への通報に含まれるのだ。しかし、そもそも<b>日本の警察はなぜ動物保護をも行うのだろうか？</b>また、他の国ではどうなのだろうか？</p>



<p class="has-black-color has-text-color">警察という組織のあり方はそれぞれの国や地域の社会的・政治的な背景、犯罪の定義、これまでの警察と市民との関係性などにより大きく変化する。また、社会の歴史や政府機関のイデオロギーなどの影響力も大きく、結果的に警察のあり方はとても一口に語ることができない多様なものとなる。あいつぐ発砲事件や汚職などのネガティブな側面から、デモの鎮圧や犯罪捜査、カピバラの追跡など多種多様な仕事の内容にいたるまで、警察の性格はさまざまだ。そしてこれらの性格は、それぞれの国や地域ごとのカテゴリーに分けて考えることで説明できることも多い。ここでは、<b>「そもそも警察とは何か？」</b>という簡単な説明からはじめ、<b>世界の警察がこなす仕事</b>を、<b>「脱走カピバラが捕まらないためにはどうすればいいのか？」</b>という問いを中心に見ていこう。</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px">2. 警察の三要素</h1>



<p class="has-black-color has-text-color">そもそも警察という組織は社会にとってどのような存在であり、どのような役割を果たすことを望まれているのだろうか？警察という組織の発展は各国の成立などの歴史的なコンテクストにより大きく変化し、またその解釈も専門家によって異なる。自由・資本主義を受け入れる学者はそれに沿って警察をひいき目に捉え、一方でマルクス主義にかたむいた学者は階級闘争の一部として解釈するといった具合に。しかし、そうは言っても世界の警察は確かにそれぞれに固有の特徴を持っている。そしてそれらを比較するにあたって重要な要素は、大きく分けて<b>「正当性」、「構造」、「機能」の３つ</b>と言われている。1つずつ見ていこう。</p>



<div style="height:24px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:16px">&nbsp;1.&nbsp;<b>正当性</b>：<b>「政府による認可を受け、暴力および特殊権限を独占的に行使すること」</b></h2>



<p class="has-black-color has-text-color">警察の存在は、「正当」でなければならない。近年、さまざまな国で民間の警察などが台頭してきた。一方で、公的な警察はそれぞれが担当する地域における唯一の正当な組織である。例えば、殺人事件が起きたとしよう。この事態に対応するのは、政府から正当な権利を認められている警察であって、民間警察を含むそのほかのどのような組織もその現場にみだりに立ち入ることは許されていない。また、犯罪の捜査や摘発・逮捕（一部を除く）を行う権限も同様だ。すなわち、<b>警察はこれらの行為におよぶ権利を「独占」している</b>ということになる。</p>



<div style="height:24px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:16px">&nbsp;2.&nbsp;<b>構造　：「タスクや専門性により細分化されたトップダウンの組織を持つこと」</b></h2>



<p class="has-black-color has-text-color">警察は様々なユニットに分かれている。街のお巡りさんから刑事や機動隊まで、交通規制担当官から対テロ担当官まで、幅広いジャンルの仕事の専門家が所属している。このような<b>各スペシャリストによる職務の分担</b>にくわえて、「誰がどのように意思決定を行ったのか？」という責任の所在を明確にするために<b>トップダウンの構造</b>を持つのも組織としての特徴だ。日本の警察もその例に漏れないため、警察庁のウェブサイトで公表されている組織図はまるで植物の根のような見た目になる。&nbsp;</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2019/11/kuni5-1.jpg" alt="警察の組織図"/><figcaption><meta charset="utf-8">日本の警察の組織図（出典：<a href="https://www.npa.go.jp/about/overview/sikumi.html">警察庁HP</a>）</figcaption></figure></div>



<div style="height:24px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:16px">3. <strong>機能</strong><b>　：「法と秩序の維持および犯罪の防止・摘発を担当すること」</b></h2>



<p class="has-black-color has-text-color">警察はその任務として、「法の執行」を行わなければならない。法の執行とは、<b>市民が法律を守ること、また違反者が法に定められた罰則を受けることを保証すること</b>である。防犯活動を行ったり、犯罪を捜査して犯人を捕まえたりというのがこれにあたる。警察はこれら法の執行に関する権利を与えられ、これを任務とするものである。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">これら3つはそのまま「警察の定義」として述べるには少し頼りないが、少なくとも世界の警察がそれぞれ固有の形で持っている項目であり、比較する際に用いられるものだ。これらの要素を軸にして、モービー(2013)は警察のあり方に関する６つのカテゴリーを提唱した。近年に提唱された修正案もふくめて、この「警察の国民性」を見ていこう。</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h1 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:25px">3. 世界の警察の6分類</h1>



<h2 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:20px">3-1. 旧型警察</h2>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/elementor/thumbs/Sheriff_of_Nottingham-og4ro0831n4c6gggec9qq6ff1oq8w72q7pr3vbd1j4.png" alt="バーミンガムの税務官" title="Sheriff_of_Nottingham"/><figcaption><meta charset="utf-8">ノッティンガムの保安官</figcaption></figure></div>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2019/11/Watchman.jpg" alt="ロンドン市民による夜警"/><figcaption><meta charset="utf-8">ロンドン市民による夜警</figcaption></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">読者の皆さんが「警察の仕事」と聞いてイメージすることを警察という組織が担うようになったのは、実は近代以降の話である。封建制が主流だったそれまでの時代には、いわゆる警察という組織を持つ社会は半数以下であったとも言われている(Shwartz and Miller, 1964)。警察の比較研究は、産業革命以前の警察を一括りとして「旧型警察」とする場合が多い。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">それでは、社会が警察を持たないとすれば、いったい誰が泥棒を捕まえるのか？この答えに対するキーワードは「共同体」である。そもそも「社会」と「共同体」とは別々の概念だ。国民に保護や福祉を与える国家や、労働の対価として給料を支払う会社など、何かの利益を目的に所属するような集団を社会と呼ぶ。その一方で、一般的により小さく、利益ではなく血縁や長年近隣に住んでいるなど、より密な関係性から生まれる集団を共同体という。「村社会」と言われるような文化を持った集団が共同体に近いイメージだ。<b>旧型の警察では、そのような共同体の中で警察の役割が完結する</b>場合が多かった。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">具体的な特徴としては、<b>地方の軍・警察・裁判所などのあいだに明確な線引きがない</b>こと、また村の<b>長老などを中心とした寄り合いをベース</b>にそれらの役割が果たされることなどがあげられる（Hoebel, 2009）。例えば、北アメリカのインディアンであるシャイアン族の共同体では、軍人が警察官の役割を担っていたとされている。また中世イングランドでは税務官などの役人が警察を兼ねていた。これに加えてエドワード１世が施行した「ヒュー・アンド・クライ」という法律により、共同体の中の市民が通報と逮捕（少なくともそうしようと努力すること）の義務を負っていた。このような体制が効果的だったのは、そもそも集落が小さかったから、さらには共同体のなかに連帯の意識があったからだと言われている。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/elementor/thumbs/39e60377-a342-4179-906c-103909a6233d-og4r9urq8pk9isep95lw8qmazupqgz5qy0e7a79dqy.jpg" alt="ヒュー・アンド・クライの様子" title="39e60377-a342-4179-906c-103909a6233d"/><figcaption>中世イングランドのヒュー・アンド・クライ &#8220;Hue and cry&#8221; の様子。共同体（村）の損失は、すなわち個人の損失と同義であるため、皆で盗人を追いかける。（<a href="http://www.binghamheritage.org.uk/crime_and_punishment/post_med_crime_enforce.php">Bingham Heritage</a>より引用）</figcaption></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color"><b>旧型の警察では、脱走したカピバラは共同体の中の全員に追いかけ回されることになるだろう。カピバラが逃げきるためには、集落とできるだけ距離をとることが必要だ。</b></p>



<h3 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:15px"><b>旧型警察の三要素：</b></h3>



<p class="has-black-color has-text-color">・正当性：地域の共同体のリーダー（長老など）が権利を与える<br>・構造　：専門性はほとんどなく、色々な人が警察を兼ねている<br>・機能　：住民間の紛争解決など</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:20px">3-2. アングロ・アメリカ型警察</h2>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2019/11/ukp.jpg" alt="イギリスの警官隊"/><figcaption><meta charset="utf-8">イギリス、ロンドン警視庁の警察官（<a href="https://www.bbc.co.uk/news/uk-49123319">BBC News</a>より引用）</figcaption></figure>



<p class="has-black-color has-text-color">ここからの5つのカテゴリーは、近代から現代にかけての警察に関するものだ。封建制が解かれたことで人々の移動に自由が生まれ、産業の発達とともに小さな共同体から都市社会が生まれるようになる。もはやお隣さんは見知った人ではなく、どこの誰かもわからないような状況だ。そうなればもはやこれまでの仕組みは機能しなくなり、<b>法の執行のプロとしての警察</b>が登場する。まずはイギリスとアメリカの警察について見ていこう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">イギリスとアメリカの現代警察は、旧型の警察のやり方を踏襲しており、一般的に「コミュニティー」を対象としている。多くの場合、警察の担当は地理をベースにして割り当てられており、それぞれの警察組織が担当する地域の住民とのコミュニケーションの上に成り立っている。警察官は<b>「制服を着た市民」</b>という扱いであり、そのため警察官は地元のコミュニティーからリクルートされる場合が多い。自分が生まれ育った地元に着任することで、そのコミュニティーの事情を理解し、これを仕事に反映することが求められているのだ。また、トップダウンに犯罪を取り締まるのではなく、コミュニティーが問題視している課題の解決に焦点を当てる場合が多い。つまり実際には強盗の発生率が高い地域であっても、強盗よりも落書きや不法投棄などを住民が問題視しているのならば、後者に多くのリソースが割り当てられる。<b>現場や住民の意見を汲み取るボトムアップ式のやり方</b>だ。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">・・・というのが建前である。建前とはいかないまでも、現実問題としてこれを実行するのは非常に難しく、理想にすぎない。もしこのアプローチが本当に実行されたならば、アメリカであいつぐ警察官による射殺事件は起きようもないはずだ。しかし、アングロ・アメリカ型の警察は、ボトムアップの構造を持つからこそ社会的な要因の影響を受けやすく、結果として軍事的・攻撃的な性格を帯びやすいと言われている。コミュニティーと結びつきが強い警察官ならば、理論的にはフレンドリーに職務をこなせるはずである。しかし警察の経済事情も明るくはないため、必然的に「より少ない予算でより多くをこなす」ことが求められる。具体的には警察官一人当たりの管轄が年々広くなる。そうなれば当然一ヶ所の地域にかける時間は少なくなる訳だから、住民とのコミュニケーションも減る。このようにして理想的な警察のあり方の芽が摘まれてしまうのだ。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">アングロ・アメリカ型の警察の理想に沿って考えれば、現在アメリカを中心に起きている警察の発砲問題にも、対策がないわけではない。例えば拳銃をテーザー（非殺傷型スタンガンの一種）に置き換えたり、コミュニティー・オフィサーと呼ばれる地域との対話に特化した警察官を大量に採用したりといったものが考えられる。だが、そもそも予算が少ない組織でこれを行うには無理がある。そのため、アングロ・アメリカ型の警察の実情は、<b>与えられるさまざまなタスクをこなすために、妥協しつつも危うくバランスを取っている</b>というのが実情と指摘されている(Mowby, 2012)。</p>



<p class="has-black-color has-text-color"><b>あるカピバラが英米のコミュニティーにおいて住民らのトラブルとなっている場合、まず警察が出動する可能性が高い。そうでなければ、動物保護に特化した団体によってそのうち対処されることだろう。もしあなたがカピバラならば、トラブルにならないように目立つ行動を避け、また射殺されないためにも警察官に積極的に愛嬌を振りまいておくのがベターだ。</b></p>



<h3 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:15px"><b>アングロ・アメリカ型警察の三要素：</b></h3>



<p class="has-black-color has-text-color">・正当性：法治国家の原則にのっとり、コミュニティーとの社会契約を重視する<br>・構造　：専門性と細分化、地域ベースから中央集権への移行<br>・機能　：広い警察はコストがかかるため、「問題解決・秩序の維持、犯罪との闘争のバランス」</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:20px">3-2. 大陸ヨーロッパ型警察</h2>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2019/11/gendermarie.jpg" alt="フランスの憲兵隊"/><figcaption><meta charset="utf-8">武装状態のフランス国家憲兵（<a href="https://www.telesurenglish.net/news/France-Macron-Raises-Police-Wages-After-Calls-for-Protests-20181220-0017.html">telesur</a>より引用）</figcaption></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">次に、イギリスを除いたヨーロッパの国々について見てみよう。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">ヨーロッパの国々の警察は、国によってある程度異なる要素も多いが、アングロ・アメリカ型の警察と対比する形でひとくくりにされて考えられている。大陸ヨーロッパ型の警察の主な特徴は2つある。1つ目は警察が果たす機能だ。イギリス・アメリカの警察がこなす仕事のほとんどは、先述の通り、自らが担当するコミュニティーに焦点を当てたものである。対して大陸ヨーロッパ型の警察は、それに加えて<b>政治的な任務を帯びることが多い</b>。例えばフランス政府には伝統的に『高次警察任務(“High Policing”)』と呼ばれる業務が存在する。これはインテリジェンス（諜報活動）をベースに、国内外のリスクから体制を守るための警察任務である。政府の防衛を担うという点では、言ってしまえば、戦前・戦中の悪名高き日本の「特高警察」と同じようなものだ。２つ目の特徴は、このような警察の機能に起因する警察の構造である。意外と思われるかもしれないが、一般的に大陸ヨーロッパ型の警察は、<b>英米の警察に比べて集権的・軍事的な性格が強い</b>と言われる。そのためか、<b>コミュニティベースの地方の警察を、高度に訓練された中央警察が補完する形</b>をとっている場合がほとんどである。もちろん、国家レベルの高次警察任務を担うのは主に中央警察である。ヨーロッパの警察官は銃で武装するのが一般的だが、地方の警察に比べると中央警察はかなり高度に軍事化されている。ほとんどの中央警察は高度な武装を有しており、軍に匹敵するほどの集権的構造を持っている。フランスの『国家憲兵（&#8221;Gendermarie”）』は長らく防衛省の管轄であったほどだ（2009年に内務省に移管した）。基本的には以下の要素が性格を決定づけるものとされている。</p>



<p class="has-black-color has-text-color"><b>ヨーロッパの国々では、脱走したカピバラを追うとすれば地方警察の可能性が高い。その上で、政府を著しく脅かすカピバラが現れた場合にのみ、憲兵隊をはじめとする中央警察が情報を収集し、先回りして対処するだろう。</b></p>



<h3 class="has-black-color has-text-color wp-block-heading" style="font-size:15px"><b>大陸ヨーロッパ型警察の三要素：</b></h3>



<p class="has-black-color has-text-color">・正当性：コミュニティーとの社会契約よりも、中央体制との結びつきが強い<br>・構造　：英米より集権的で軍事的な側面が強く、地方警察と中央警察が任務を分担<br>・機能　：コミュニティーの任務に加えて、政治・行政の影響を受けた任務を帯びる</p>



<p class="has-black-color has-text-color" style="font-size:25px"><strong>後編に続く</strong></p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://shidzu-shoin.com/wp-content/uploads/2019/11/capy-min-1.jpg" alt="カピバラの写真"/></figure></div>



<p class="has-black-color has-text-color">前編では旧型、アングロ・アメリカ型、大陸ヨーロッパ型の警察を紹介してきたが、皆さんの印象はどうだろうか？アメリカで射殺事件が起こっている論理や、パリの暴動に対応する警官が重武装している背景が少し見えてきたのではないだろうか？警察や犯罪に関する記事は一般的に不人気の傾向があるが、とってつけたようなカピバラ目線の解説を通じて少しでも和やかにお伝えできたら幸いだ。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">次回の『カピバラを軸に、世界の警察を語る（後編）』では、旧ソヴィエト連邦の国々を中心とする<b>旧共産・共産圏型</b>、日本を含む<b>極東型</b>、そして最近になって提唱されてきた<b>イスラム型</b>の警察について解説しようと思う。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">この記事は「カピバラを軸に、世界の警察を語る。」の前編です。今後の記事をお届けするためにも、<b>右側のサイドバーおよびページ最下部のアイコンからSNSをフォローしてくだされば幸いです</b>。</p>



<div class="wp-block-coblocks-accordion">
<div class="wp-block-coblocks-accordion-item"><details><summary class="wp-block-coblocks-accordion-item__title">▶︎参考文献</summary><div class="wp-block-coblocks-accordion-item__content">
<p><meta charset="utf-8"><li>Mawby, R. I. (2013). <i>Policing across the World: Issues for the Twenty-first Century</i>. Routledge.</li></p>



<p><li>Schwartz, R. D., &amp; Miller, J. C. (1964). Legal evolution and societal complexity. <i>American Journal of Sociology</i>, <i>70</i>(2), 159-169.</li></p>



<p><li>Hoebel, E. A. (2009). <i>The law of primitive man: A study in comparative legal dynamics</i>. Harvard University Press.</li></p>



<p><li>Mawby, R. I. (2012). Models of policing. In <i>Handbook of policing</i> (pp. 45-74). Willan.</li></p>
</div></details></div>
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<p>投稿 <a href="https://shidzu-shoin.com/criminology/police-studies/capybara-and-police-across-the-world/">カピバラを軸に、世界の警察を語る。前編：英米・ヨーロッパ型警察</a> は <a href="https://shidzu-shoin.com">紫洲書院</a> に最初に表示されました。</p>
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