
竹村泰紀
「建築は環境の彫刻である」という言葉に触発され、 環境と建築の相互作用を深く理解するため慶應義塾大学理工学部に入学。 熱・流体・構造・材料工学まで幅広く学び、 卒業研究として流体の数値シミュレーション新手法の開発を経て、 機械工学の学士号(B.M.E.)取得。
同校在学中、 環境教育ツールとして開発されたデジタル地球儀の英語プレゼンターとして、 ヨーロッパ、 中東、米国、 中国を含む14か国で開催された環境系の国際会議や展示会に参加。
2015年に渡英し、 ロンドンの英国建築協会付属建築大学(AAスクール)の第二学年に編入学。それまでの学びをもとに新しいコア・コンセプトとして「地域生態系・文化・風景の一器官となりその豊かさを拡充する工学的建築」を6年にわたって追求し、建築の修士号(MArch)と 英国の建築家国家資格の第二段階であるARB/RIBA part2を取得(High Pass)。
英国で建築実務を経験。パラメトリック設計手法と工学および建築に関する知識を活用して、 英国だけでなく中東とヨーロッパの敷地を対象に、 複数のインスタレーション、集合住宅、公共建築、マスタープランなどのプロジェクトに関わる。
著書に「地球第三の森」(紫洲書院)。
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都市は技術によってアマゾンになれるか Vol. 1 – 第四編
「森林的技術」を備えた都市が、森林にはなかった「気候調律」と「持続可能性」という機能を担う近未来へ。技術によって、都市を森林の新しいカタチへ進化させてゆく可能性を模索する本シリーズ。第1回;最終編。
都市は技術によってアマゾンになれるか Vol. 1 – 第三編
技術によって、都市を森林の新しいカタチへ進化させてゆく可能性を模索する本シリーズ。第1回;第三編では、炭素による物質生産を行う、光合成における「暗反応」にあたる技術を紹介する。
都市は技術によってアマゾンになれるか Vol. 1 – 第一編
森林にあって都市に不足していた要素を補い、逆に森林にはない公益機能を備えてゆくために必要なテクノロジーがようやく揃いつつある。都市を森林の新しいカタチへ進化させてゆく可能性を模索する。
「非災化」講座vol. 0 : 災と恵の両面性に向き合う
極端化する気象と、文字記録に残らないほどの長周期で繰り返す大変動。克服したはずの災いは再び甚大な被害をもたらすようになり、「観測史上初」の災害も起きている。だが、人類の歴史は自然現象の災いをなだめ、恵みを抽出する技術の歴史でもあった。気候が遷移しはじめた新しい時代のための、災害との向き合い方を模索する。
気候変動に際してのリスクとチャンス
地球にとって気候変動は呼吸のようなものである。ならば遠ざけるのではなく、これを社会と生態系の次の豊かさに、どうつなげてゆくかを考えることが必要だ。今回の温暖化の原因とリスク、そしてその吸収を超えた、変動なくしては発見し得ない大きなチャンスに目を向けたい。
